コラム

遊戯王は多彩なカードと戦略が魅力の対戦型カードゲームですが、ルールが複雑で戸惑う初心者も少なくありません。
本記事では、これから始める方に向けて遊戯王OCGの基本ルールや各カードの特長を分かりやすく解説します。
すぐにデュエルを楽しめる構築済みデッキの中から、初心者向けにおすすめの5種類を厳選しています。
まずは気軽に始めて、遊戯王の世界を体感してみましょう。
遊戯王OCGを始めるうえで、以下の「基本ルールの流れ」と「勝敗条件」を覚えましょう。
初めての方にも理解しやすいように、順を追って解説していきます。
各プレイヤーは40枚~60枚のデッキを用意し、ライフポイント(LP)8,000を持ってゲームを開始します。
デッキの上から5枚を引いて手札を作り、ターンを交互に進めながら、モンスターや魔法・罠カードをフィールドに配置して対戦を行います。
1ターンの進行は、以下の6フェイズです。
| ターンの種類 | 内容 |
| ドローフェイズ | カードを1枚引く |
| スタンバイフェイズ | 特定カードの処理を行う |
| メインフェイズ1 | 召喚・魔法・罠カードの使用が可能 |
| バトルフェイズ | モンスターで攻撃を行う |
| メインフェイズ2 | 追加でカードの発動やセットができる |
| エンドフェイズ | ターンを終了する |
攻撃や防御、特殊効果を活用して相手のLPをゼロになるまで削っていきます。
遊戯王OCGのおもな勝利条件は、以下3つです。
基本となるのが、ライフポイントをゼロにする方法です。
プレイヤーはゲーム開始時に8,000のライフポイントを持ち、攻撃や効果を用いて相手のライフを減らすことで勝利を狙います。
デッキ切れは、デッキ内のカードが尽きた時点でそのプレイヤーが敗北となるルールです。
特殊な勝利条件では、エクゾディアが有名です。
この場合、5枚すべてのエクゾディアパーツが手札に揃った時点で、ライフポイントに関係なく勝利が確定します。
遊戯王OCGの1ターンは6つのフェイズで構成され、各フェイズごとにカードの使用タイミングが異なります。
ここでは、各フェイズの役割を詳しく解説します。
それぞれ見ていきましょう。
ドローフェイズは、ターンの最初に行うフェイズです。
プレイヤーはドローフェイズのタイミングで、デッキの一番上のカードを1枚引き、手札に加えます。
ドローによって手札が増えるため、後のフェイズで使用するカードの選択肢が広がります。
なお、ゲーム開始時の先攻1ターン目のみ、ドローは行わないので注意しましょう。
スタンバイフェイズは、ドローフェイズの次に訪れる準備フェイズです。
基本的には何も行いませんが、一部のカード効果がスタンバイフェイズに発動するよう設定されています。
たとえば「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」のようなカードは、スタンバイフェイズごとにライフコストを支払わなければなりません。
カードによっては重要な意味を持つフェイズですが、何も処理がなければ自動的に次に進みます。
メインフェイズ1は、ターン中でもっとも行動の自由度が高いフェイズです。
モンスターの召喚やセット、魔法・罠カードの発動・配置、カード効果の使用など、さまざまな選択肢があります。
戦術の組み立てや準備を行う場として重要であり、バトルフェイズに向けて盤面を整えるのが基本です。
メインフェイズ1での動きが、勝敗に大きく関わってくるでしょう。
バトルフェイズでは、自分のモンスターを使って相手に攻撃を仕掛けます。
攻撃は、相手のモンスターに向けて行うほか、相手の場にモンスターがいなければプレイヤーに直接攻撃も可能です。
攻撃の手順は、以下の流れで行います。
攻撃の結果によっては、モンスターが破壊され、相手のライフポイントが減少します。
なお、バトルフェイズでモンスターを守備表示で攻撃をスキップすれば、防御に徹する戦い方も可能です。
メインフェイズ2は、バトルフェイズのあとに行われる追加行動のためのフェイズです。
メインフェイズ1と同じように、モンスターの召喚や魔法・罠カードの発動、セットなどが行えます。
バトルの結果を踏まえて、追加のモンスター召喚や罠カードの設置などにより、次のターンに備えます。
無理に行動する必要はありませんが、戦局を見て柔軟に対応しましょう。
エンドフェイズは、自分のターンを締めくくる最終フェイズです。
手札が6枚を超えている場合は、超過分を墓地へ送らなければなりません。
特定のカードには、エンドフェイズに効果が発動するモンスターカードもあります。
たとえば、「レスキューラビット」の効果で呼び出されたモンスターは、エンドフェイズに自動的に破壊されます。
エンドフェイズでのタイミングを逃すと効果が使えない場合もあるため、使いたいカードの発動条件は確認しておきましょう。
すべての処理が完了したら自分のターンは終了し、次の相手プレイヤーのターンへ移行します。
遊戯王OCGのフィールドは、以下複数の「ゾーン」によって構成されています。
フィールドの構造を正しく理解すれば、デュエルを効率よく進められます。
各ゾーンの役割を見ていきましょう。

出典:公式遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ
1番のモンスターゾーンは、モンスターカードを召喚・セットして配置するためのエリアで、自分のフィールドに最大5か所あります。
モンスターには「表示形式」があり、以下3つの置き方があります。
| 表示形式 | 内容 |
| 攻撃表示 | 縦向きに置き、攻撃力を使って戦闘する状態 |
| 表側守備表示 | イラスト側を横向きに置き、守備力で防御する状態 |
| 裏側守備表示 | カードを横向きかつ裏向きに置き、相手に正体を隠して守る状態 |
なお、モンスターゾーンは効果モンスターや融合・シンクロ召喚先にもなるゾーンです。

出典:公式遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ
魔法罠ゾーンは、魔法カードや罠カードを発動・セットするための場所です。
自分のフィールドに5つあり、魔法カードは即時発動し、罠カードはセットした次のターンから使用可能です。
永続魔法・永続罠・装備魔法など、場に残るタイプのカードも魔法罠ゾーンに置かれます。

出典:公式遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ
7番エクストラモンスターゾーンは、リンク召喚や一部の融合・シンクロ・エクシーズモンスターを出すための専用ゾーンです。
フィールド中央に2か所存在し、プレイヤーごとに1か所しか使用できません。
6番エクストラデッキ(※1)から特殊召喚する場合、エクストラモンスターゾーンとメインモンスターゾーンにも特殊召喚が可能です。
エクストラモンスターゾーンに出したモンスターは、メインモンスターゾーン5体分の上限には含まれないので注意しましょう。
(※1)特定のモンスター(融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターなど)を収納するデッキ

出典:公式遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ
各エリアの特長は、以下のとおりです。
| エリア名 | 位置 | 役割・特徴 |
| デッキゾーン | 4番 | ・自分の山札を置く場所
・ここからカードを引いて手札を補充する |
| フィールド | 5番 | ・専用魔法を置く場所
・発動後もフィールドに残したまま効果を発動する |
| 墓地 | 3番 | ・使用済み・破壊されたカードを置く場所 |
| 除外ゾーン | 墓地の枠外に置く | ・ゲームから一時的または完全に除外されたカードを置く場所 |
位置関係とルール理解が戦術の精度を高めるでしょう。
手札やデッキの中身は相手には見えません。そのため、カードの出し方や順序を工夫すれば、心理的な駆け引きや読み合いが生まれます。
遊戯王OCGでは、モンスターカードには異なる特徴や召喚条件があります。
モンスターカードの種類を理解しておけば、戦略的にカードを組み合わせやすくなり、より高度なプレイが可能です。
おもなモンスターの種類を紹介します。

出典:福福トレカ
通常モンスターは、特殊な効果を持たないシンプルなモンスターです。
黄色いカード枠でデザインされ、テキスト欄には攻守の能力値と簡単な説明文のみが記載されています。
特殊な効果を持たない分、特定のサポートカードによる強化がしやすいというメリットもあります。

出典:福福トレカ
効果モンスターは、モンスターとしての基本性能に加えて、さまざまな効果を持っているカードです。
多くのデッキ構築において中心的な役割を担います。
カード枠はオレンジ色で、効果内容がテキスト欄に記載されています。
召喚時や戦闘時、墓地に送られた時などに多様な効果が発動するため、戦術の幅を大きく広げられるでしょう。

出典:福福トレカ
融合モンスターは、2体以上の特定モンスターを素材として融合し、エクストラデッキから特殊召喚されるモンスターです。
紫色のカード枠で、効果の有無にかかわらず融合召喚により登場します。
融合召喚には「融合」などの専用カードが必要で、条件を満たせば強力なモンスターを展開できます。

出典:福福トレカ
儀式モンスターは、専用の「儀式魔法カード」と素材モンスターを使って召喚する特殊なモンスターです。
カード枠は水色で、デッキから直接は出せず、手札やフィールドから条件に合った素材を揃えて儀式召喚を行います。
扱いには準備も必要ですが、強力な効果を持つカードも多く存在します。

出典:福福トレカ
シンクロモンスターは白いカードが特徴で、チューナーモンスター1体と、ほかのモンスターの合計レベル(星の数)を合わせて召喚します。
具体的には、フィールド上のモンスターを素材として墓地へ送り、エクストラデッキからシンクロモンスターを呼び出します。
シンクロモンスターの「ドラゴン族」「アンデット族」など、蘇生サポートを受けやすい種族もあります。
シンクロ召喚により、スピーディーに戦況に合った強力なモンスターを展開できるため、試合の主導権を握りやすくなるでしょう。

出典:福福トレカ
チューナーモンスターは、シンクロ召喚を行う際に必要となる特別なモンスターです。
カード枠は通常の効果モンスターと同じですが、「チューナー」と記載されています。
チューナーと非チューナーを組み合わせてシンクロモンスターを出すため、シンクロデッキでは必須の存在です。

出典:福福トレカ
エクシーズモンスターは、同じレベルのモンスターを重ねた上に出す特殊なモンスターで、黒いカードが特徴です。
素材管理がカギとなり、レベルではなく「ランク」という新しい仕組みがあります。
下に重ねたカードを「エクシーズ素材」として使用すれば、効果を発動したり戦術を展開できます。

出典:福福トレカ
ペンデュラムモンスターは、モンスターと魔法の両方の性質を持つカードです。
緑がかったオレンジ色のカード枠を持ち、テキスト欄の上部に「ペンデュラム効果」、下部に「モンスター効果」が書かれています。
具体的な召喚方法は、左右の魔法罠ゾーンにペンデュラムカードをセットします。
スケールの間に該当するレベルのモンスターを手札またはエクストラデッキから同時に複数体の特殊召喚が可能です。
展開力の高さから初心者にも扱いやすく、コンボ性のある戦術が組みやすいでしょう。

出典:福福トレカ
リンクモンスターは、リンクマーカーの方向によって戦術的な展開が可能な青いカードのモンスターです。
レベルや守備力は持たず、「リンク数」で強さや素材数を表します。
リンク数が高いほど、強力な効果や性能を備えている傾向にあります。
最大のポイントは「リンクマーカー」の存在です。
リンクマーカーとは、カードの四隅や辺にある赤い矢印を指し、マーカーが向くゾーンにモンスターを特殊召喚するなど、効果の適用範囲を広げられます。
連続コンボを組み立てやすくなるため、リンクモンスターはデッキの展開力を高める存在として重宝されるでしょう。
魔法カードの種類を理解すれば戦術の幅が大きく広がり、効果的なコンボや盤面コントロールが可能になります。
ここでは、魔法カード5種類の特徴を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

出典:福福トレカ
通常魔法はもっとも基本的な魔法カードで、発動後は墓地へ送られます。
メインフェイズ中に自由に使用でき、初心者でも扱いやすいでしょう。
カードによってはモンスター展開のサポートや相手カードの破壊など、多様な効果を持ちます。
例えば、攻撃のサポートや防御の強化など、状況に応じた使い分けが可能です。
強力な効果を持つカードも多く、使いどころによってはデュエルの流れを一変させるケースもあります。

出典:福福トレカ
永続魔法は、発動後もフィールドに残り続けて効果を維持する魔法カードです。
通常魔法と異なり、継続的に効果を与え続けられるので、戦局を有利に保つための支援に向いています。
具体的には、自分のモンスターを強化したり、相手の行動を制限したりといった効果が代表的です。
相手に除去されるまで効果が続きます。

出典:福福トレカ
フィールド魔法は、フィールドゾーンに発動して使用する特殊な魔法カードです。
お互いのプレイヤーに影響を与える場合が多く、デュエル全体の環境に影響を及ぼします。
カードの右側に表示される手裏剣のようなマークが、フィールド魔法のカードを見分ける目印です。
テーマデッキに合わせたカード選びが、勝敗に直結するでしょう。

出典:福福トレカ
速攻魔法は右側の雷マークが目印で、相手ターン中にも発動できる唯一の魔法カードです。
通常魔法と同じように発動でき、セットしておけば相手ターンに即時使用が可能です。
タイミングを見極めれば、相手の動きを妨害したり、コンボのつなぎとして使えます。
柔軟な運用ができるため、状況対応力に優れているでしょう。

出典:福福トレカ
装備魔法は右側の十字マークが目印で、モンスターに直接「装備」して使用するカードです。
装備されたモンスターの攻撃力・守備力の強化や、特定の効果を与えます。
装備できるモンスターは原則1体のみで、装備対象がフィールドを離れた場合、装備魔法も一緒に墓地へ送られます。
装備できる条件やタイミングを見極めて、より戦略的に活用しましょう。
罠カードは、発動のタイミング次第で戦局を大きく変えるケースも多くなります。
ここでは、3つの種類の罠カードを解説します。
それぞれ見ていきましょう。

出典:福福トレカ
通常罠はもっとも基本的な罠カードで、特定のタイミングで発動後に墓地へ送られます。
相手の攻撃や召喚、カードの発動に対して対応できるカードが多く、使いやすさと応用力を兼ね備えています。
代表的なものに「無限泡影」などがあり、相手の動きを読んで効果的に使うことで、一気に流れを引き寄せられるでしょう。

出典:福福トレカ
永続罠は、発動後もフィールドに残り続け、継続的に効果を与える罠カードです。
相手の動きを制限したり、自分の展開をサポートしたりと、長期的な戦術に活かされます。
たとえば、「王宮のお触れ」はすべての罠カードの効果を無効にする永続罠として有名です。
場に残るため、除去されない限り効果が持続します。

出典:福福トレカ
カウンター罠は、カードの右側に矢印型のマークが目印で、罠カードの中でも高速かつ強力な反応手段を持つカードです。
発動には効果に対して即座に反応し、相手の魔法・罠・モンスター効果を無効にする効果を持ちます。
一部のカードはライフポイントの支払いやモンスターのリリースなど、発動のためのコストが必要です。
代表例として「神の警告」や「神の通告」などがあり、勝敗を左右する重要な局面で使用されます。
遊戯王OCGでは、モンスターカードを召喚する方法が以下の5つあります。
それぞれの召喚方法には条件や特徴があり、戦略に合わせた使い分けが求められます。
詳しく見ていきましょう。
アドバンス召喚は、レベル5(星の数が5つ)以上のモンスターを召喚するための方法です。
レベル5・6は1体、レベル7以上は2体のモンスターのリリースが必要です。
リリースとは、フィールドにいるモンスターを墓地に送ることを指します。
なお、手札からしか召喚できず、1ターンに1回までという制限もあります。
「青眼の白龍」などの強力なステータスを持つ上級モンスターや、効果が強いモンスター召喚が可能です。
融合召喚は「融合」などの魔法カードを使って、エクストラデッキにある融合モンスターを召喚する方法です。
必要な素材モンスターを手札・フィールドから墓地へ送り、条件を満たすことで強力な融合モンスターを特殊召喚できます。
たとえば「サイバー・ツイン・ドラゴン」を融合召喚するには、「サイバー・ドラゴン」2体と「融合」が必要です。
融合カードがない場合は、墓地から回収したり、ドローで手札に加える工夫も必要です。
素材条件や手順はモンスターごとに異なるため、カードの記載を確認して戦略的に運用しましょう。
シンクロ召喚は、エクストラデッキからシンクロモンスターを特殊召喚する方法です。
シンクロ召喚に必要なカードは、以下の3枚です。
上記モンスターのレベル合計が一致すれば、条件に合うシンクロモンスターをエクストラモンスターゾーンなどに特殊召喚できます。
素材はすべて墓地に送られ、柔軟な展開や逆転を狙う戦術としても有効です。
なお、通常召喚とは別扱いの「特殊召喚」に分類されるため、1ターンに1度の通常召喚制限とは関係なく実行できます。
エクシーズ召喚は、エクストラデッキから「エクシーズモンスター」を特殊召喚する方法です。
エクシーズ召喚に必要なカードは、以下の2枚です。
エクシーズ素材となるモンスターの上に重ねて召喚し、下に置いた素材(X素材)は効果発動のコストとして使用されます。
X素材はカードとしての効果を失い、墓地に送ったあとは通常どおりに扱われます。
たとえば、レベル4モンスター2体が揃えば、ランク4の「希望皇ホープ」などを召喚可能です。
ただし、素材が裏側表示や条件外のモンスターである場合は、エクシーズ召喚が成立しないため注意しましょう。
リンク召喚は、「リンクモンスター」をエクストラデッキから特殊召喚する方法です。
リンク召喚の基本ルールは、以下のとおりです。
召喚するモンスターの右下にある「LINK-◯」という表記は、必要な素材の数を示します。
たとえば、LINK-1の「リンクスパイダー」は通常モンスター1体が素材です。
リンク1のモンスターを無限に素材とする悪用を防ぐため、自身を素材にできない構築制限がかけられている場合もあります。
遊戯王OCGでは、複雑なルールや処理が多いため、以下のように初心者が見落としやすいルールもあります。
それぞれの内容と正しい理解を確認しましょう。
通常召喚は、1ターンに1回だけ行える基本的な召喚方法です。
一方、特殊召喚(融合・シンクロ・リンク)はカード効果によって行う召喚で、ターン中に何度でも行うことが可能です。
初心者がやりがちな誤りには、以下があげられます。
召喚と特殊召喚の違いを把握していないと、ルール違反やプレイミスの原因になるので注意しましょう。
魔法・罠カードやモンスター効果には、それぞれ発動可能なタイミングが決められています。
たとえば、「速攻魔法」は自分のターン中であれば即時発動できますが、「通常罠」はセットしたターンには発動できません。
「通常罠」は、セットしたターンには発動できず、次の相手ターン以降から使用可能です。
モンスター効果にも「誘発効果」「起動効果」などがあり、フェイズや状況によって発動可否も変わります。
カード発動の間違いは、本来使えるはずの効果を逃したり、無効になる状況で発動してしまうなど、プレイミスにつながります。
1ターンは6つのフェイズ(ドロー・スタンバイ・メイン1・バトル・メイン2・エンド)に分かれています。
たとえば、モンスターの召喚や魔法・罠カードの発動は基本的に「メインフェイズ1・2」でのみ可能です。
一方「バトルフェイズ」では攻撃宣言が行えるものの、モンスターの召喚やセットはできません。
バトル後に追加のカード展開をしたい場合は「メインフェイズ2」へ進んで行動する必要があります。
フェイズの順序や制限を理解しておかないと、対戦相手とルールトラブルになるおそれもあるので注意しましょう。
使用済みのカードは通常「墓地」に送られ、再利用可能です。
墓地は多くのカード効果の対象となり、「死者蘇生」「リビングデッドの呼び声」などで再びフィールドに戻せます。
一方で、除外されたカードは基本的に墓地とは別の領域に置かれ、墓地のカードを対象とする効果は適用されません。
ただし、「異次元からの帰還」「閃光の追放者」など、除外されたカードを利用・制限するカードも存在します。
墓地と除外では性質・再利用性・対応カードが異なるため、両者の正確な区別がデュエルの勝敗を左右するでしょう。
ここでは、遊戯王初心者におすすめのストラクチャーデッキを5つ紹介します。(2025年7月時点)
詳しく見ていきましょう。

出典:KOMANI
| おすすめポイント | ・破壊効果を軸にした連鎖展開で、初心者でもコンボが組みやすい
・魔法、罠無効化、フィールド一掃などの高い妨害性能 ・過去の人気カードや炎属性サポートが豊富に再録 ・「永炎の覇者再臨パック」により即戦力の強化が可能 |
| 価格 | 1,430円(税込) |
「炎王」シリーズのストラクチャーデッキです。
自己破壊をトリガーにしてモンスターを展開したり、効果を発動できる構成です。
ゲームの基本である「効果処理」や「コンボ展開」を学びやすいでしょう。
破壊と再利用のギミックを通して、プレイングの幅を広げたい初心者に適しています。

出典:KOMANI
| おすすめポイント | ・初心者でも扱いやすいシンクロ展開特化型構築済みデッキ
・攻撃表示モンスター全破壊の一掃効果でフィールド制圧が可能 ・リゾネーター系のサポートで手札事故を軽減 ・強化用の「天地鳴動パック」が同封 |
| 価格 | 1,430円(税込) |
アニメ『遊☆戯☆王5D’s』の主人公不動遊星の仲間でありライバルでもある、ジャック・アトラスが使う「レッド・デーモンズ・ドラゴン」を中心としたデッキです。
シンクロ召喚の入門として設計されており、高火力で豪快なプレイが楽しめます。
初心者でも扱いやすく、攻撃的な戦術を学びたい方におすすめです。

出典:KOMANI
| おすすめポイント | ・初心者でも扱いやすい「罠メイン」の守備的戦術
・展開・ロック・除去をバランスよくこなせるデッキ構成 ・墓地対策や効果耐性を備えたエクシーズモンスターが強力 ・強化用パック「狂宴への誘いパック」でデッキの完成度が向上 |
| 価格 | 1,320円(税込) |
「蟲惑魔(こわくま)」シリーズを中心に構成されたデッキで、罠カードを駆使するテクニカルな戦い方が魅力です。
リクルートや妨害の要素を多く含み、戦術理解を深めたい初心者におすすめです。
見た目も可愛らしいデザインで人気があります。

出典:KOMAMI
| おすすめポイント | ・青眼デッキに必要な初動・展開・妨害のすべてが揃う
・儀式や融合を軸にした制圧力のある構成 ・初心者でも扱いやすい盤面展開とリカバリー性能 ・限定パックでレアリティアップを狙える |
| 価格 | 1,430円(税込) |
マスターデュエル(※2)で高い人気を誇る「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」などを収録した、「青き眼の光臨」の構築済みデッキです。
「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」を軸とした強力なシンクロ・リンク展開も楽しめる構成です。
原作ファンや初めてのシンクロ構築に挑戦したい方に適しているでしょう。
(※2)遊戯王OCG/TCGのマスタールールをオンラインで楽しめるデジタルゲーム

出典:KONAMI
| おすすめポイント | ・相手のモンスターを取り込みながら融合展開する戦略性の高さ
・アルバス関連テーマの新サポートで安定感・妨害力が向上 ・永続魔法による手札補充や融合支援で長期戦にも強い ・トークンカード収録の限定パックで世界観も楽しめる |
| 価格 | 1,320円(税込) |
「アルバスの落胤」を軸とした融合召喚主体のデッキです。
ドラグマやトライブリゲードなどの関連カードとの連携が可能で、後々のデッキ強化にもつなげやすい構成です。
融合ギミックを覚えながら、汎用性の高いカード群で遊びたい初心者に向いているでしょう。
遊戯王OCGはリンク召喚やチェーン処理など複雑なルールもありますが、最初からすべてを覚える必要はありません。
最近の構築済みデッキは、初心者でも扱いやすく設計されており、基本的な流れを体感しながらルールを学べます。
デッキにはサポートカードや強力なモンスターが含まれているため、購入後すぐにデュエルを始められるのも魅力です。
まずは遊びながら少しずつルールを覚えていきましょう。