コラム

こんにちは、福福トレカ遊戯王スタッフです。
今回は先日秋葉原店にて開催した、1103環境の遊戯王CS「第24回福福雪合戦」の熱い対戦模様をレポートしていきたいと思います。
1103環境についてや第22回大会の結果等は前回の記事を参照頂ければと存じます。
今大会と環境の推移など比較して頂ければ、より1103環境の解像度も高まると思いますので、ぜひご覧になってください!
さっそく本大会の参戦デッキの分布を見ていきましょう。
予選時点での分布はこちらです。

【代行天使】【HERO】【デブリダンディ】…と、分布上位は前回と同じ面々が並びます。
ただ【HERO】に関しては、今回「ヒーローアライブ」を軸にした【アライブHERO】のみの参戦となりました。
前回から【代行天使】をはじめとした展開力のあるデッキが勢力を高めている事から、より出力の高い【アライブHERO】が選ばれたのでしょうか。

展開力のあるデッキという点で言うと、今回は【六武衆】の台頭も見逃せません。
【六武衆】は戦国武将をモチーフとした、戦士族中心のデッキです。
「真六武衆カゲキ」や「真六武衆キザン」など特殊召喚の手数が豊富な事に加えて、「六武の門」「六武衆の結束」によるリソース回復も備えたデッキタイプです。

そして【六武衆】と言えばこのカード、「真六武衆シエン」。
魔法、罠カードを無効にする効果は、特に罠カードが強力な1103環境においては百人力と言えるでしょう。

流行デッキの移り変わりを感じ、福福雪合戦もいよいよ環境が変わってきたと言えるでしょう。
そんな新環境を勝ち抜いた上位8名のデッキ分布は以下の通りです。

予選でシェア数トップを飾った【代行天使】が決勝もトップシェアを獲得しました。
今回は『TG』を採用した、よりシンクロやエクシーズ召喚に
偏重した型が勝ち残りました。
【代行天使】がトップ…とはいえ決勝進出は2名。他全てのデッキは1名ずつの進出となっています。
内訳には1103環境における『8強』たちが揃う中、第22回大会を盛り上げた【アンデディーヴァ】も参戦し、群雄割拠な様相を呈していると言っていいでしょう。
そんな決勝を勝ち抜き優勝を飾ったのは…やはりこのデッキ、【兎ラギア】でした。

こちらの優勝者の方はなんと、前回同じく【兎ラギア】で準優勝を勝ち取った方です。
前回とはEXデッキ、サイドデッキこそ多少の差はあれど、メインデッキは全く同じ構築での優勝です。
【兎ラギア】の地力の高さもさる事ながら、プレイヤーの腕の差をまざまざと見せつける結果になったと言えるでしょう。
続いて準優勝となったのは【TGガジェット】です。

こちらのデッキにはあまり見かけないカードが複数種採用されています。
互いのモンスターの攻撃力を下げ続ける「ヴェノムスワンプ」、
それぞれのターン終了時に強制的にモンスターをリリースさせて相手にダメージを与える「エクトプラズマー」、
そしてモンスターが一定以上いる場合に表側モンスターを全て破壊する「つり天井」。

一見何の繋がりもないカードたちに見えますが、どれも相手に消耗戦を強いるカードになっています。
絶えず後続のモンスターを供給し続ける『ガジェット』や『TG』の性質を活かしたカードピックと言えるかもしれません。
そして決勝トーナメントに2名進出した【代行天使】は3,4位に入賞しています。
優勝間近まで手を伸ばしましたが、惜しくも届きませんでした。
直近で勢力を伸ばしているだけに次回に期待がかかります。

環境の勢力図はいよいよ『代行天使』傾いてきましたが、それでもなお崩れない【兎ラギア】の牙城。
次回大会こそこの王者を破る者が現れるのか、はたまた連覇を果たすのか、また次回のコラムにてお届けします!
お楽しみに!