コラム

第2期から登場し、その立体的で美しい加工によって多くのデュエリストを魅了したアルティメットレア(通称:旧レリーフ)。
《青眼の白龍》《ブラック・マジシャン》《デーモンの召喚》など、遊戯王を代表するモンスターたちが選ばれた第2期を経て、第3期に入るとアルティメットレアにも大きな変化が見られるようになります。
加工そのものは第2期の特徴を受け継ぎながらも、対象となるカードの幅が大きく広がっていったのです。
今回は、そんな第3期の旧レリーフに焦点を当て、その特徴と魅力をご紹介します。

第3期の通常弾に収録されたカードには、基本的に「3」から始まる3桁の型番が使用されています。
例えば、
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》なら「301-051」
《真紅眼の黒竜》なら「301-056」
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》なら「306-025」
といった形です。
一方で、すべての第3期カードがこの形式というわけではありません。
「Duelist Legacy」のDL1など、再録パックや特殊商品では英字を含む独自の型番が採用されています。
そのため、型番を見るだけでも「どの時代の、どの商品から登場したカードなのか」をある程度読み取れるのも、昔の遊戯王カードを集める面白さのひとつです。
🎨第2期から受け継がれたレリーフ加工
第3期の旧レリーフは、基本的に第2期の加工を引き継いでいます。
特徴として挙げられるのが、
* イラストだけでなく、属性・レベル(星)・種族アイコン・イラスト枠にもレリーフ加工が施されている
* イラスト部分では、スーパーレアなど他のレアリティでホイル加工される箇所を中心に、立体的な浮き彫り加工が施されている
といった点です。
つまり第3期は、旧レリーフ特有の深い彫りと立体感を残したまま、その対象となるカードの世界を広げていった時代とも言えます。
光を当てる角度によってイラストの印象が大きく変化するため、写真だけでは伝わりきらない魅力があるのも、第2期・第3期旧レリーフに共通する特徴です。
第2期と第3期を比較した際、個人的に特に面白いと感じるのがアルティメットレアに選ばれるカードの変化です。
第2期では、
《青眼の白龍》
《ブラック・マジシャン》
《デーモンの召喚》
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》
など、作品を代表するエース級モンスターが中心となっていました。
しかし第3期になると、その傾向が少しずつ変わっていきます。
《ビッグ・シールド・ガードナー》《ブレイドナイト》《暗黒魔族ギルファー・デーモン》など、必ずしも主人公たちのエースモンスターではなくとも、原作やアニメ、実際のデュエルで強烈な印象を残したカードにもアルティメットレアが与えられるようになりました。
これは、第3期旧レリーフの大きな魅力のひとつだと思います。

⚔効果モンスターが主役となっていく時代
さらに第3期のラインナップを見ると、効果モンスターの存在感が一気に増していることにも気づきます。
象徴的なのが、
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
《混沌の黒魔術師》
《人造人間-サイコ・ショッカー》
《処刑人マキュラ》
といったカードたちです。
第2期までの遊戯王では通常モンスターにも大きな存在感がありましたが、第3期になると、強力な効果を持つモンスターがデッキの中心を担う時代へと移っていきます。
そのため、アルティメットレアのラインナップに効果モンスターが増えていったことも、当時の遊戯王OCGそのものの変化を映しているように感じます。
さらに、第3期からはモンスターだけでなく魔法カードにもアルティメットレアが登場。
「人気モンスターのための特別なレアリティ」から、より幅広いカードを対象とするレアリティへ。
第3期は、アルティメットレアという存在が本格的に広がっていった時代だったのではないでしょうか。
通常弾だけを見ても、第3期には数多くの名カードがアルティメットレアとして登場しています。
「新たなる支配者」
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》
《バイサー・ショック》
《真紅眼の黒竜》
「ユニオンの降臨」
《XY-ドラゴン・キャノン》
《XYZ-ドラゴン・キャノン》
《リボルバー・ドラゴン》
「黒魔導の覇者」
《超魔導剣士-ブラック・パラディン》
《バスター・ブレイダー》
「ガーディアンの力」
《カイザー・グライダー》
《カオス・ソルジャー》
「闇魔界の脅威」
《ジェノサイドキングデーモン》
《暗黒魔族ギルファー・デーモン》
「混沌を制す者」
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
《マジシャン・オブ・ブラックカオス》
「暗黒の侵略者」
《混沌の黒魔術師》
《封印されしエクゾディア》
「天空の聖域」
《大天使ゼラート》
《人造人間-サイコ・ショッカー》
「ファラオの遺産」
《スピリッツ・オブ・ファラオ》
《竜騎士ガイア》
さらに通常弾以外にも、「Duelist Legacy」シリーズの《黒衣の大賢者》《ビッグ・シールド・ガードナー》《処刑人-マキュラ》《エクスチェンジ》《ブレイドナイト》《インセクト女王》《究極完全態・グレート・モス》など、様々なカードにアルティメットレアが存在します。
加えて、《青眼の究極竜》や《混沌帝龍 -終焉の使者-》など、特殊商品から登場した旧レリーフもあり、通常弾だけでは語り切れないほどラインナップが広がったのが第3期です。
第2期旧レリーフが、アルティメットレアという新たな価値観を生み出した「始まりの時代」だとすれば、第3期はその魅力が一気に広がっていった「発展の時代」だったのではないでしょうか。
第2期から受け継がれた深く美しいレリーフ加工。
そこに《真紅眼の黒竜》《超魔導剣士ブラックパラディン》《封印されしエクゾディア》といった原作を代表するモンスターだけでなく、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の黒魔術師》といった、当時のOCGを象徴する効果モンスターたちまで加わりました。
「どのカードを特別な一枚として輝かせるのか」
その選択肢が大きく広がったことで、旧レリーフというレアリティそのものの魅力も、さらに深まっていったように感じます。
私自身、第3期旧レリーフの面白さは、原作・アニメの思い出と、当時実際にデュエルで活躍したカードの記憶、その両方を楽しめることにあると思っています。
そして第2期と同じ加工を受け継いでいるからこそ、今見てもその立体感と重厚感は別格です。
第2期が「遊戯王を代表する芸術品」の始まりなら、第3期は、その芸術性がより多くのカードへと広がっていった時代。
旧レリーフの歴史を語るうえで、第3期もまた外すことのできない存在です。
