コラム


遊戯王OCGの歴史を語るうえで、《ブラック・マジシャン・ガール》という存在を外すことはできません。その中でも、G3-11シリーズは特別な意味を持つカードです。
このカードは、
「遊戯王デュエルモンスターズⅢ 三聖戦神降臨 公式大会
ストリートデュエル レジェンド・オブ・パワー」の大会賞品として配布されました。
優勝者にはシークレットレア版、入賞者には字レア版が授与されるという、まさに限られた決闘者だけが手にすることができたカードでした。
発行枚数は、大会賞品および「週刊少年ジャンプ」「Vジャンプ」のイベント抽選賞品を含めて
・シークレットレア:約400枚
・字レア:約2800枚
と言われています。
発行枚数の少なさ、そして何よりもブラック・マジシャン・ガールという圧倒的人気モンスターであることから、現在では台紙付きフルセットで1000万円前後で取引されるほどの高額カードとなっています。

実はこのカード、OCG化が発表された当初は現在とは異なる仕様で公開されていました。
最初に公開されたのは、
原作で闇遊戯がパンドラ戦で召喚した際の立ちポーズを意識したイラスト。
さらに効果テキストも、
『自分と相手の墓地にある魔法使い族モンスターの数だけ攻撃力が200ポイントアップする』
という内容でした。
しかし最終的に採用されたのは、いま私たちがよく知るイラストと、
『自分と相手の墓地にある「ブラック・マジシャン」と「マジシャン・オブ・ブラックカオス」の数だけ攻撃力が300アップする』
という効果テキストです。
そして、このG3-11シリーズこそが、実質OCGで初めて登場したブラック・マジシャン・ガールでもあります。

ブラック・マジシャン・ガールは、師匠である《ブラック・マジシャン》と共に、主人公・遊戯を支えてきた大切なキーカードです。
原作での初登場は、
闇遊戯 vs パンドラのデュエル。
イカサマを使い、モンスターを駒のように扱うパンドラに対し、最後に止めを刺したのが《ブラック・マジシャン・ガール》でした。
その姿は、遊戯のデッキにおけるもう一人の魔法使いとして、強く印象に残っています。
また、個人的に特に印象に残っているのが、アニメのドーマ編です。
ドーマ編では敵の策略によって、遊戯は三幻神を使えない状況に追い込まれていました。
その中で、シーズン全体を通して何度もデュエルを支えたのが《ブラック・マジシャン・ガール》だったのです。
そして最終決戦──
ダーツとのデュエル。
遊戯のライフが0になった瞬間、罠カード《魂のリレー》によって選ばれたモンスターが《ブラック・マジシャン・ガール》でした。
つまり、ブラック・マジシャン・ガールが破壊されれば敗北という、まさに運命共同体の状態。
遊戯が全力で彼女を守りながら戦うあのシーンは、今でも強く印象に残っています。


《ブラック・マジシャン・ガール(G3-11)》は、
単なる大会プロモカードではありません。
•OCG初のブラック・マジシャン・ガール
•発行枚数の少ない大会賞品
•原作・アニメでも重要な役割を持つ人気モンスター
これらすべてが重なり合い、遊戯王コレクションカードの中でも特別な存在となっています。
だからこそ、このカードは今でも多くのファンを魅了し続けているのかもしれません。