コラム
こんにちは。福福トレカ 遊戯王スタッフです。
福福トレカではプレイヤーカードの他、海外版やプロモカードなどの希少性の高いコレクションカードもお取り扱いしております。
今回はコレクションカードの1枚《青眼の白龍(初期シークレットレア》についてご紹介いたします。
1999年に開催された「ジャンプフェスタ2000」。
集英社が主催するこの大型イベントで、来場者に配布されたのが、《青眼の白龍(初期シークレットレア)》です。
配布数は明確にはされていませんが、“1000枚限定”という説が長く語り継がれており、その希少性から今なお高額で取引され続けている、遊戯王屈指の人気プロモカードです。
ファンの間では「シクブル(シークレットレアのブルーアイズ)」の愛称で親しまれています。
このカード最大の魅力は、初期イラストの《青眼の白龍》がシークレットレア仕様になっている点にあります。
繊細なホログラムが施された背景は、カード本体の純白のボディと調和し、まるで“光の化身”が浮かび上がるかのような神秘的な美しさを放っています。
私自身、この加工とイラストの色合いの相性に、心底惚れ込んでいます。青と白、光沢と陰影。その全てが噛み合ったときの輝きは、何度見てもため息が出るほどです。
《青眼の白龍》は、原作・アニメを通して海馬瀬人のエースモンスターとして登場し続ける存在。
その堂々たる姿は、単なる1枚のモンスターカードを超えて、“遊戯王という作品全体の象徴”とも言える存在です。
特に、私が今でも印象深く覚えているのが、「遊戯王デュエルモンスターズ」本編での遊戯 vs 海馬の対比。
闇(遊戯)に立ち向かう光(海馬)という構図の中で、《青眼の白龍》が光を背負って現れるたびに、画面を突き破るような圧倒的存在感を放っていました。
“光の象徴”として登場するその演出は、毎回鳥肌が立つほどに痺れる瞬間でした。
私たち福福トレカでは、これまでに約50枚以上の「シクブル」をお取り扱いしてきました。
PSA鑑定済の個体から、状態の良いシングルカードまで、さまざまな形でそれぞれの「青眼の白龍」が旅立っていきました。
なかでも印象に残っているのは、「これが遊戯王コレクションのゴールです」と語りながら、シクブルをお迎えされたお客様の姿でした。
その方は、原作から長年遊戯王に親しんできた生粋のファンで、「このカードだけは、どうしても自分の手で手に入れたかった」と話してくれました。
ご購入の際、静かにシクブルを眺めながら「これでようやく、自分の遊戯王コレクションが完成した」と微笑まれた表情は、今でも忘れられません。
1枚のカードに込められた“想い”や“物語”の深さを、まさに実感した瞬間でした。
《青眼の白龍(初期シークレット)》は、単なる希少カードではなく、
“光の象徴”として数多の決闘者たちの記憶に刻まれてきた、まさに遊戯王の魂とも言える一枚です。
そして、そのシクブルの輝きは、25年以上経った今でも色褪せることなく、見る者の心を惹きつけ続けています。
コレクターとして、スタッフとして、そして1人のファンとして──
このカードに出会えたことに、改めて感謝を込めて。