コラム

公開日 2026.07.27 更新日 2026.07.27

「第41回 真•福福CS」大会レポート

こんにちは。福福トレカ遊戯王スタッフです。

本稿は先日秋葉原店にて開催した「第41回 真•福福CS」の大会レポートとなります。
最後までお付き合い頂ければ幸いです。

これまでの大会の結果やデッキ分布の推移などは前回の記事でまとめております。
環境の変遷をより詳しくチェックされたい方はそちらもぜひご覧ください!

「第36~40回 真•福福CS」大会レポート

◯予選のデッキ分布

本大会は,26年7月のリミットレギュレーション改訂直後の開催となりました。

まさに新環境突入直後と言える本大会のデッキ分布は以下の通りです。

トップシェアは事前評価通り【トゥーン】が占める形となりました。

これまでの【トゥーン】は「サイバース族」を軸にした展開型、そして先攻ワンキル型の2種が主流となっていました。

しかし新リミットレギュレーションにて、先攻ワンキルに使用されていた「転晶のコーディネラル」が禁止に、「パーフェクトロンハイドライブドラゴン」が準制限に指定され構築の大幅な変更を余儀なくされます。

とはいえ【トゥーン】そのものには規制のメスは一切入っていない為、従来通りの「サイバース族」展開デッキがそのまま環境を席巻します。

さらに本大会では『ライゼオル』との混成構築の登場も見られました。

主要モンスターの「ファニーダークラビット」がレベル4のため、それを2体並べて「ライゼオルデュオドライブ」をエクシーズ召喚し、そこから『ライゼオル』の展開に進む。
…と、展開手段だけを聞くと実に単純ですが、「心を見通す眼」で相手の手札を覗いた上で的確に飛んでくる「ライゼオルデッドネーダー」の効果はあまりに無慈悲かつ強力無比と言わざるを得ないでしょう。

そんな【トゥーン】環境の中、前環境覇者の【キラーチューン】がシェア同率1位で並びます。

前回の記事でも紹介した通り【キラーチューン】は「ナチュルローズウィップ」が禁止、「キラーチューンロタリー」「シンクロオーバーテイク」が制限、「キラーチューンシンクロ」が準制限と、実に4種類もの主力カードが規制される憂き目にあいます。

しかしこのうち展開に大きく絡む「キラーチューンロタリー」は「蒼の深淵ディープアイズホワイトドラゴン」で、「シンクロオーバーテイク」は「デュエリストジェネシス」で手札に加えることができ、あっさりとリペアを果たし何事もなかった様に環境トップに舞い戻ってきました。

以前より長期戦には不利になっていはいるものの、規制以前と遜色ないデッキパワーがある事を見せつけてきます。

この2大環境デッキに対して【エルフェンノーツ】が後に続きます。

【エルフェンノーツ】はこれまでも環境2番手、3番手といった立ち位置ではありました。
しかし環境1番手と言える【トゥーン】が先攻ワンキルパーツ、【キラーチューン】がデッキの根幹パーツを規制される中、【エルフェンノーツ】は全くの規制なしで新環境を迎えます。

【トゥーン】が「心を見通す眼」でこちらの手札を看破しながら妨害をしてくる現環境では、その前に妨害を飛ばすべくとにかく手札誘発を多く抱える事が重要視されていますが、【エルフェンノーツ】は相手ターンでも効果による展開、妨害が可能で実質手札誘発としても機能する「耀聖の風詩レギナ」を擁しています。

ある意味で他のデッキより手札誘発を抱えやすい【エルフェンノーツ】は今の環境に適していると言えるかもしれません。

これらに加えて【トゥーン】の対策カードが多く採用できる【ブリッツクリーク】や、

【トゥーン】と同時期に強化された【ウィッチクラフト】などが予選で鎬を削ります。

◯決勝トーナメント分布と結果

まさに【トゥーン】を中心にゲームが展開された本大会ですが、なんと決勝トーナメントで肝心の【トゥーン】はたった1名のみの参戦に留まりました。

改めて参加者の方々のデッキレシピを見てみると、採用カードの面々は「幽鬼うさぎ」「滅亡龍ヴェイドス」「械刀婪魔皇断」「神の密告」…などなど、いずれも【トゥーン】に対して有効とされているカードばかりです。

【トゥーン】一強とも言われている現環境ですが、それ故に真っ先に対策の的になってしまい、その強さに反して意外と勝ち抜くのが難しいデッキになっているのかもしれません。

今回決勝トーナメントに進出した【閃刀姫】もその一例と言えるでしょう。

直近の【閃刀姫】は『絢嵐』のカードを入れた構築が主流です。
とはいえ従来であれば「絢嵐たる見神」「サイクロン」のみの採用に留まるところを、今回は『絢嵐』モンスター2種とそれに触れられる「絢嵐たる献詠」まで採用されています。

『絢嵐』ギミックにより展開しつつも、【トゥーン】の「心を見通す眼」を破壊するための「サイクロン」にも触れやすくなっている、まさに今の環境に適した構築と言えるでしょう。

それもあってか本大会では2位入賞という快挙を成し遂げました。

そうしたメタゲームがひしめく決勝トーナメントを勝ち抜き優勝を飾ったのは、

なんと【トゥーン】と同時期に強化された【破械】でした。

【破械】はその名の如く自分のカードを”破壊”して展開、相手のカードを”破壊”して妨害と、何もするのも”破壊”が大きく絡むデッキです。

そんな【破械】の真価は手数の多さにこそあり、例えば「破械式鬼シュマ」の効果に対して相手が妨害を打とうものなら「破械神シャバラ」で破壊して強引に躱したり、仮に「破械式鬼シュマ」の効果が無効になろうものなら「破械童子アルハ」で破壊して次の展開に移行したり、といった展開が可能です。

妨害の手数で戦う【トゥーン】に対して、展開の手数で強引に突破してくるのが【破械】と言えるでしょう。

さらに【破械】の新たな切り札である「 破械焔魔天ヤマ」は、自分のカードの破壊する「代わりに」相手のカードを破壊する一風変わった妨害効果を備えています。

【トゥーン】では展開の要である「完全なる世界トゥーンワールド」を破壊から守るカードとして、破壊される「代わりに」自身を除外する「トゥーンのしおり」があるのですが、『遊戯王OCG』では「代わりに」何かをする効果は連鎖できないルールとなっています。

つまり「 破械焔魔天ヤマ」で自分のカードを破壊する「代わりに」相手の「完全なる世界トゥーンワールド」を破壊する「代わりに」それを「トゥーンのしおり」で守る事ができず、事実上「トゥーンのしおり」の効果を貫通して破壊する事ができるようになっています。

そんな環境的な噛み合わせの良さも【破械】がここまでのしあがる要因になったのかもしれません。

◯終わりに

【トゥーン】一強になるかと思われた新環境ですが、蓋を開けて見るとそれを逆手に取って様々なデッキが活躍した「第41回 真•福福CS」。
変わらず【トゥーン】中心の環境とはいえ、いよいよ次回の活躍デッキが読めなくなってきました。

激戦が期待される「第42回 真•福福CS」もレポートして参ります。
次回もお楽しみに!