コラム

公開日 2026.09.26 更新日 2026.09.27

✨第4期旧レリーフ──11種類へと広がったアルティメットレア

はじめに

第2期に誕生し、第3期で対象となるカードの幅を広げていったアルティメットレア(通称:旧レリーフ)。

そして第4期に入ると、その存在はさらに大きく変化していきます。

これまで1つの通常弾に収録される旧レリーフは2〜3種類程度でしたが、第4期では1BOXシリーズにつき11種類へと大幅に増加。

さらに、通常モンスターが選ばれなくなり、効果モンスターだけでなく融合モンスターや魔法・罠カードまで、幅広いカードがアルティメットレアとして登場するようになりました。

そして第4期後半には、旧レリーフを象徴する加工そのものにも変化が訪れます。

今回は、旧レリーフがひとつのレアリティとして大きく広がった「第4期」に焦点を当てていきます。

🔤再びパック名をベースとした型番へ

第3期の通常弾では、「301」「302」「303」のように「3」から始まる3桁の型番が基本となっていました。

しかし第4期になると、第2期と同じように収録パックの英語名をベースとした型番へと変更されます。

例えば、
SOUL OF THE DUELIST
→「SOD-JP」

RISE OF DESTINY
→「RDS-JP」

FLAMING ETERNITY
→「FET-JP」

といった形です。

そのため、《ホルスの黒炎竜 LV8》なら「SOD-JP008」、《サイバー・ドラゴン》なら「CRV-JP015」と、型番を見るだけで収録パックを判別しやすい仕様になりました。

この形式は、現在の遊戯王カードにもつながる馴染み深いものとなっています。

🎨受け継がれた旧レリーフ加工、そして変化

第4期の旧レリーフは、その大部分で第2期・第3期から続く加工の特徴を受け継いでいます。

* イラストだけでなく、属性・レベル(星)・種族アイコン・イラスト枠にもレリーフ加工が施される
* イラスト部分では、他レアリティでホイル加工される箇所を中心に立体的な加工が施される

このため、第4期前半のカードにも、第2期・第3期から続く独特な立体感や重厚感を楽しむことができます。

しかし、第4期終盤に発売された「ENEMY OF JUSTICE」以降になると、その加工方法に変化が見られるようになります。

それまでイラストの一部分を中心に施されていたレリーフ加工が、イラスト全体へと広がっていくのです。

旧レリーフの歴史を加工という視点から追っていくと、第4期は単なる継続ではなく、次の世代のレリーフ加工へ移り変わっていく転換点でもあったと言えるでしょう。

💎2〜3種類から「11種類」へ

そして第4期を語るうえで、特に大きな変化が旧レリーフの収録枚数です。

第3期までは、1つの通常弾に収録される旧レリーフは基本的に2〜3種類程度。

それが第4期になると、一気に11種類まで増加しました。

「SOUL OF THE DUELIST」だけを見ても、

《ホルスの黒炎竜 LV6》
《ホルスの黒炎竜 LV8》
《ミスティック・ソードマン LV4》
《アームド・ドラゴン LV7》
《氷帝メビウス》
《月の女戦士》
《黒炎弾》
《エクトプラズマー》
《グリード》
《無効》
《ホーリーライフバリアー》

と、実に11種類もの旧レリーフが存在します。

これまで一部の看板カードに与えられる印象の強かったアルティメットレアが、スーパーレア以上に設定された様々なカードに用意される特別仕様へと変化していったのです。

個人的には、この変更にはアルティメットレアをより多くのプレイヤーの手元へ届けるという意味合いもあったのではないかと考えています。

第2期・第3期が「限られたカードの特別なレアリティ」だったとすれば、第4期はアルティメットレアが一気に身近な存在になった時代だったのかもしれません。

⚔姿を消した通常モンスター

収録枚数が増える一方で、第4期ではラインナップにも大きな変化が起こりました。

それが、通常モンスターがアルティメットレアに選ばれなくなったことです。

第2期・第3期には、《青眼の白龍》《ブラック・マジシャン》《真紅眼の黒竜》など、通常モンスターにも旧レリーフが存在しました。

しかし第4期になると、その割合は0となり、代わって効果モンスターを中心に、融合モンスター、魔法カード、罠カードなどが多く選ばれるようになります。

これは当時のOCG環境の変化とも重なります。

遊戯王が登場した初期とは異なり、この頃になると強力な効果モンスターを中心にデッキを構築することが一般的となり、通常モンスターがデュエルの中心で活躍する機会は少なくなっていきました。

つまり旧レリーフのラインナップを追うだけでも、当時の遊戯王がどのように変化していったのかを見ることができるのです。

🎓『遊☆戯☆王GX』と旧レリーフ

そして第4期を語るうえで欠かせないのが、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の存在です。

「THE LOST MILLENNIUM」以降になると、旧レリーフのラインナップにもGXの影響が色濃く現れ始めます。

《ハネクリボー》
《古代の機械巨人》
《E・HERO フレイム・ウィングマン》
《E・HERO サンダー・ジャイアント》

そして「CYBERNETIC REVOLUTION」では、

《サイバー・ドラゴン》
《サイバー・ツイン・ドラゴン》
《サイバー・エンド・ドラゴン》
《パワー・ボンド》

など、アニメを象徴するカードが次々とアルティメットレアになりました。

さらに「ELEMENTAL ENERGY」ではE・HEROの融合モンスターが多数登場し、「SHADOW OF INFINITY」では《神炎皇ウリア》《降雷皇ハモン》《幻魔皇ラビエル》の三幻魔が揃って旧レリーフ化。

第2期では《青眼の白龍》や《ブラック・マジシャン》といったDMを象徴するモンスターが中心でしたが、第4期になるとその時代のアニメで活躍するカードが、そのまま憧れのレアリティとして登場するようになったのです。

融合モンスターやそれを支える魔法カードの比重が高まっていったことも、GXという新しい遊戯王の時代を感じさせます。

🃏第4期を代表する旧レリーフ

第4期には非常に多くの旧レリーフが存在するため、すべてを一枚ずつ語れば、それだけで何本ものコラムが書けるほどです。

中でも象徴的なのが、

SOUL OF THE DUELIST
《ホルスの黒炎竜 LV8》《氷帝メビウス》《黒炎弾》

RISE OF DESTINY
《創世神》《死者転生》《天罰》

FLAMING ETERNITY
《ネフティスの鳳凰神》《ライトニング・ボルテックス》《魔のデッキ破壊ウイルス》

THE LOST MILLENNIUM
《古代の機械巨人》《ハネクリボー》《E・HERO フレイム・ウィングマン》

CYBERNETIC REVOLUTION
《サイバー・ドラゴン》《サイバー・エンド・ドラゴン》《パワー・ボンド》

ELEMENTAL ENERGY
《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》《貪欲な壺》

SHADOW OF INFINITY
《神炎皇ウリア》《降雷皇ハモン》《幻魔皇ラビエル》

ENEMY OF JUSTICE
《D-HERO ドレッドガイ》《E・HERO シャイニング・フェニックスガイ》《幽獄の時計塔》

などです。

こうして並べてみると、第4期は単純に種類が増えただけではなく、アニメでの活躍、OCGでの実用性、イラスト人気など、様々な魅力を持つカードが旧レリーフに選ばれた時代だったことが分かります。

📦通常弾以外にも存在する第4期旧レリーフ

第4期の旧レリーフは通常弾だけではありません。

「ストラクチャーデッキ-デラックスセット-Volume.2」では《ヴィクトリー・ドラゴン》。

「BOOSTER PACK COLLECTORS TIN 2005」では《エンド・オブ・アヌビス》。

「BOOSTER PACK COLLECTORS TIN 2006」では《E・HERO スチーム・ヒーラー》。

さらに「遊戯王 ワールドチャンピオンシップ2006セット」では、

《真紅眼の闇竜》
《ヴァンパイアジェネシス》
《ヘルフレイムエンペラー》
《海竜神-ネオダイダロス》

が旧レリーフとして収録されました。

通常弾だけを追っていてはすべてを集めることができないという点も、第4期旧レリーフをコレクションする面白さのひとつです。

📝おわりに

第2期がアルティメットレアの「始まり」。

第3期が、対象となるカードの幅が広がった「発展」。

そして第4期は、旧レリーフがひとつのレアリティとして大きく花開いた「普及と変化の時代」だったのではないでしょうか。

1つの通常弾につき2〜3種類だった旧レリーフが11種類へと増え、効果モンスターだけでなく融合・魔法・罠カードにも比重を置いた。

さらに『遊☆戯☆王GX』の放送開始によって、E・HEROやサイバー・ドラゴンといった新世代のモンスターたちが登場。

そして第4期終盤には、レリーフ加工そのものにも変化が訪れます。

私自身、第4期は「旧レリーフを集める楽しさ」が最も大きく広がった時代のひとつだと思っています。

《サイバー・ドラゴン》のように実際のデュエルで活躍したカードもあれば、《E・HERO フレイム・ウィングマン》のようにアニメを見ていた世代にとって特別なカードもあり、《神炎皇ウリア》《降雷皇ハモン》《幻魔皇ラビエル》のように3枚揃えてこそ魅力が増すカードもあります。

遊ぶためのカードと、憧れるためのカード。

その二つがより強く重なり始めた第4期だからこそ、20年以上が経った現在でも、この時代の旧レリーフには多くのコレクターを惹きつける魅力が残っているのではないでしょうか。