コラム

公開日 2026.10.31 更新日 2026.10.31

✨第5期旧レリーフ──遊戯王GXとともに歩んだアルティメットレア

第2期に誕生し、第3期で発展、そして第4期で大きな変化を遂げたアルティメットレア(通称:旧レリーフ)。

第5期に入っても、その魅力は衰えることなく、多くのデュエリストを魅了し続けました。

特に第5期は、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の影響が色濃く反映された時代です。

《E・HERO》や《N(ネオスペーシアン)》をはじめ、遊城十代やその仲間たちが使用したカードが数多くアルティメットレアとして登場しました。

また、アニメで活躍したカードだけでなく、当時のOCG環境で猛威を振るった強力なモンスターたちも収録されています。

今回は、遊戯王GXの物語とともに歩み、旧レリーフの歴史に新たな魅力を加えた第5期に焦点を当てていきます。

 

🎨第4期から受け継がれたレリーフ加工

第5期の旧レリーフは、第4期終盤から採用された加工方法を引き継いでいます。

第2期・第3期では、イラストの一部分を中心に立体的な加工が施されていましたが、第4期終盤の「ENEMY OF JUSTICE」以降は、イラスト全体にレリーフ加工が施される仕様へと変化しました。

第5期でもこの加工方法が採用されており、カード全体に独特の立体感と重厚感が生まれています。

特に、背景まで細かく加工されることで、モンスターの存在感がより際立つようになりました。

ただし、第5期には例外的な加工が施されたカードも存在します。

それが「CYBERDARK IMPACT」に収録された《魅惑の女王 LV7》です。

このカードは、イラスト全体ではなく、衣装と背景を中心にレリーフ加工が施されているという特徴があります。

同じ時期に登場したアルティメットレアであっても、加工の違いが見られる点は、旧レリーフを収集するうえで興味深い要素のひとつです。

こうした細かな違いを見つける楽しさも、旧レリーフならではの魅力ではないでしょうか。

🐬遊城十代とともに歩んだ第5期

第5期を語るうえで、欠かすことのできない存在が遊城十代と《E・HERO》シリーズです。

第4期では《E・HERO フレイム・ウィングマン》や《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》など、十代を象徴する融合モンスターたちがアルティメットレアとして登場しました。

そして第5期になると、新たに《N(ネオスペーシアン)》とコンタクト融合を中心としたカードが数多く登場します。

「POWER OF THE DUELIST」では、

* 《N・アクア・ドルフィン》
* 《N・フレア・スカラベ》
* 《N・ブラック・パンサー》
* 《E・HERO アクア・ネオス》
* 《E・HERO フレア・ネオス》
* 《E・HERO ブラック・ネオス》

といったカードがアルティメットレアとして収録されました。

さらに「STRIKE OF NEOS」では、

《E・HERO エアー・ネオス》
《E・HERO グラン・ネオス》
《E・HERO グロー・ネオス》

が登場。

その後も《E・HERO マグマ・ネオス》《E・HERO カオス・ネオス》《E・HERO ストーム・ネオス》など、数多くのネオス融合体がアルティメットレアとして収録されていきます。

これらのカードを振り返ると、単に新しいモンスターが登場しただけではなく、遊城十代という主人公の成長そのものが、カードのラインナップに反映されているように感じます。

初期の《E・HERO》を中心としたデュエルから、《N》との出会い、そしてコンタクト融合へ。

十代のデュエルスタイルが変化していく過程を、旧レリーフというレアリティを通じて追体験できるのです。

第5期は、遊城十代が築き上げてきた物語をともに歩み、彼の卒業を見届けた、GXファンにとって特別な時代だったのではないでしょうか。

🌈十代だけではない、GXを彩った仲間たち

第5期の魅力は、主人公である遊城十代のカードだけにとどまりません。

彼とともに成長してきた仲間たちや、物語を盛り上げたライバルたちのカードも数多くアルティメットレアとして登場しました。

例えば「CYBERDARK IMPACT」では、丸藤亮が使用したサイバー・ダークシリーズが登場。

《サイバー・ダーク・ホーン》
《サイバー・ダーク・エッジ》
《サイバー・ダーク・キール》
《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》

といったカードが収録されています。

また、「FORCE OF THE BREAKER」では、ヨハン・アンデルセンを象徴する《宝玉獣 サファイア・ペガサス》や、オースチン・オブライエンが使用した《ヴォルカニック・デビル》が登場しました。

さらに「TACTICAL EVOLUTION」では《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》、「PHANTOM DARKNESS」では《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》や《ユベル-Das Extremer Traurig Drachen》など、物語の重要な場面を彩ったモンスターたちもアルティメットレアとなっています。

こうして振り返ると、第5期は遊戯王GXという作品そのものをコレクションできる時代だったとも言えるでしょう。

十代だけでなく、仲間やライバルたちのカードを並べることで、アニメの名場面や当時の思い出が自然とよみがえってきます。

私自身、こうした作品の歴史をカードから振り返ることができる点も、第5期旧レリーフの大きな魅力だと感じています。

⚔OCG環境を象徴するモンスターたち

第5期では、アニメで活躍したカードに加えて、実際のデュエルで高い実用性を誇ったカードもアルティメットレアとして選ばれています。

代表的なのが、

* 《ジェネティック・ワーウルフ》
* 《風帝ライザー》
* 《オネスト》
* 《裁きの龍》

といったモンスターたちです。

《ジェネティック・ワーウルフ》は、下級通常モンスターでありながら攻撃力2000を誇り、当時としては非常に高い戦闘能力を持っていました。

《風帝ライザー》は、アドバンス召喚成功時にフィールドのカードをデッキの一番上へ戻す強力な効果を持ち、帝デッキをはじめとした様々なデッキで活躍しました。

そして「LIGHT OF DESTRUCTION」では、《オネスト》と《裁きの龍》が登場します。

《オネスト》は光属性モンスターの戦闘を強力にサポートするカードとして、多くのデッキで採用されました。

一方、《裁きの龍》はライトロードを象徴する切り札として、当時のデュエル環境に大きな影響を与えたモンスターです。

このように第5期では、アニメでの活躍だけでなく、OCGでの実用性や人気もアルティメットレアの選定に影響していたのではないかと考えています。

なお、第4期の通常弾では見られなくなっていた通常モンスターも、《ジェネティック・ワーウルフ》という形で再びアルティメットレアに選ばれました。

この点も、第5期のラインナップを振り返るうえで興味深い特徴のひとつです。

💎第5期を代表する旧レリーフ

第5期の通常弾でも、第4期から続くアルティメットレアの収録が行われました。

ただし、後半の通常弾では収録種類数が変化しており、すべてのパックに11種類が存在するわけではありません。

各パックを代表するカードを振り返ってみましょう。

POWER OF THE DUELIST

《N・アクア・ドルフィン》
《N・フレア・スカラベ》
《N・ブラック・パンサー》
《D-HERO ドグマガイ》
《E・HERO アクア・ネオス》
《E・HERO フレア・ネオス》
《E・HERO ブラック・ネオス》
《キメラテック・オーバー・ドラゴン》

CYBERDARK IMPACT

《サイバー・ダーク・ホーン》
《サイバー・ダーク・エッジ》
《サイバー・ダーク・キール》
《魅惑の女王 LV7》
《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》

STRIKE OF NEOS

《ジェネティック・ワーウルフ》
《N・エア・ハミングバード》
《大将軍 紫炎》
《E・HERO エアー・ネオス》
《E・HERO グラン・ネオス》
《E・HERO グロー・ネオス》

FORCE OF THE BREAKER

《宝玉獣 サファイア・ペガサス》
《ヴォルカニック・デビル》
《E・HERO キャプテン・ゴールド》
《風帝ライザー》
《レア・ヴァリュー》

TACTICAL EVOLUTION

《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》
《毒蛇神ヴェノミナーガ》
《ヘルカイザー・ドラゴン》
《E・HERO マグマ・ネオス》
《異次元トンネル-ミラーゲート-》

GLADIATOR’S ASSAULT

《雲魔物-アイ・オブ・ザ・タイフーン》
《剣闘獣アレクサンデル》
《E・HERO カオス・ネオス》
《E-HERO インフェルノ・ウィング》
《剣闘獣ヘラクレイノス》

PHANTOM DARKNESS

《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》
《ユベル-Das Extremer Traurig Drachen》
《ダーク・ホルス・ドラゴン》
《E・HERO ストーム・ネオス》
《レインボー・ネオス》

LIGHT OF DESTRUCTION

《オネスト》
《アルカナフォースEX-THE DARK RULER》
《裁きの龍》
《Dragoon D-END》
《古代の機械究極巨人》

こうして並べてみると、前半は《N》や《E・HERO》などのGX関連カードが多く、後半になるにつれて《剣闘獣》や《ライトロード》など、OCGでも存在感を示したカードが登場していることが分かります。

アニメの人気と実際のデュエル環境、その両方が反映されていることが、第5期旧レリーフの大きな特徴と言えるでしょう。

📦通常弾以外にも存在する第5期旧レリーフ

第5期では、通常弾以外にもアルティメットレアが収録された商品が存在します。

「ストラクチャーデッキ-恐竜の鼓動- スペシャルセット」では《超伝導恐獣》。

「ストラクチャーデッキ-機械の叛乱- スペシャルセット」では《古代の機械巨竜》。

「ストラクチャーデッキ-閃光の波動- スペシャルセット」では《天空勇士ネオパーシアス》。

さらに「BOOSTER PACK COLLECTORS TIN 2007」では《F・G・D》、「DUELIST PACK COLLECTION」では《ユベル》がアルティメットレアとして登場しました。

特に《ユベル》は、遊城十代の物語を語るうえで欠かすことのできない存在です。

通常弾に収録された進化形態とあわせてコレクションすることで、GXの物語をより深く楽しめるのではないでしょうか。

📝おわりに

第2期がアルティメットレアの「始まり」。

第3期が対象カードの幅を広げた「発展」。

第4期が収録種類数の増加や加工方法の変化を迎えた「普及と変化」。

そして第5期は、「軌跡」の時代だったと私は思っています。

《E・HERO》や《N》をはじめ、遊城十代とその仲間たちが使用したカードが数多くアルティメットレアとなり、アニメでの思い出を形として残してくれました。

その一方で、《風帝ライザー》《オネスト》《裁きの龍》など、当時のデュエル環境を象徴するカードも登場。

アニメを楽しんでいたファンにとっても、実際にデュエルを楽しんでいたプレイヤーにとっても、第5期は思い入れの深い時代だったのではないでしょうか。

そして、HEROシリーズが好きな私にとって、第5期は少し寂しさを感じた時代でもありました。

というのも、次の第6期からはアニメ『遊☆戯☆王5D’s』の時代へと移り変わり、旧レリーフのラインナップも新たな世代のモンスターたちが中心となっていったからです。

《E・HERO》シリーズが旧レリーフとして登場する機会がなくなっていくことに、当時は少なからず寂しさを感じた記憶があります。

しかし、そんな気持ちも長くは続きませんでした。

第6期から登場するシンクロモンスターたちも、それまでのカードに引けを取らない美しい加工が施されており、気がつけば新しい旧レリーフの魅力に夢中になっていたのです。

それだけ、アルティメットレアというレアリティには、時代が変わってもコレクターを惹きつける魅力があるのでしょう。

遊城十代たちの卒業とともに、旧レリーフもまた新たな時代へ。

次回は、シンクロモンスターの登場によって新たな魅力が加わった第6期旧レリーフをご紹介したいと思います。

それでは、次回のコレクション記事もお楽しみに!